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2006年1月21日 (土)

悪天候は整理記者の大敵

今日の首都圏は、こちらの基準では大雪だ。私の住むダサイタマ県ド田舎市(住まいの窓からはマジで地平線が見える)でも夜までの積雪は約10センチ。

で、雪が止んだ夜9時頃近所のスーパーまで夕食の買い出しに行ったんだが、その帰途国道17号で某ブロック紙系地方紙の配送車とすれ違う。ナンバーは群馬ナンバー、ここの新聞社は戸田に工場があるから、そこで取り出した新聞を群馬県内に運ぶのだろう。いつもだったら勤めの帰り道、夜11時前にすれ違う。ということは、ここド田舎市から戸田までの所要時間を考慮すると運ぶ新聞はおそらく12版の最後か13版。今日すれ違うのが早いのは週末だからではなく、九分九厘「雪ダイヤ」のせい。

雪ダイヤと聞いても、新聞社関係者以外はピンとこないだろう。

新聞の製作ダイヤは、記者の出稿締切時間からすべて、新聞の梱包が販売店に届く「店着時間」から逆算して設定されている。店着が遅くなり配達できなかったら、新聞の商品価値がなくなるからだ。その時間もあくまで通常の場合のこと。今日のように冬場の大雪とか、夏から秋にかけての台風時とか、道路を通常のスピードで飛ばせない場合は「特別ダイヤ」の出番だ。選挙の場合を除き、「特別ダイヤ=製作工程繰り上げ」を意味する。今日早い時間に配送車とすれ違ったのも、雪のため60~90分ダイヤを早めているのだろう。

こんな時の製作現場は修羅場である。大体出稿は遅れがちになるし、こういう時はいつもにも増して降版厳守になるから、結局整理記者の手持ち時間を節約して「回復運転」する以外に手段がなくなる。自分の経験を振り返っても、こういうの時の紙面は作りが雑になる。細かい所に気を配るより「新聞の体裁を整える」方が優先されるからだ。まあ場数踏めば特別ダイヤの時でもそこそこの紙面は出来るはずなのだが、整理記者やデスクが経験不足だと目も当てられないことになる。時間に余裕がないからミスの見落としも増えがちだ。

こういう時は当然ながらいつもなら突っ込める時間のニュースも入らない。ラテ欄の追訂が間に合わず、ワイドショーの中身が何も入らず読者からお叱りを頂くのも、大概はこういうケースだ。

というわけで、こういう異常気象は整理記者泣かせなんである。

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