« 頭隠して尻隠さず~リストラの後遺症スパイラル~ | トップページ | あーあ、毎日がやっちゃったよ »

2006年1月27日 (金)

安ければいいのか?

最近急成長しているビジネスホテルチェーン「東横イン」で、ハートビル法や各自治体の「福祉のまちづくり条例」違反が続々と発覚している。朝日の抜きネタの横浜市内の2件以外にも、各地のチェーン店で続々と同様事例が明らかになっている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060127i507.htm

http://www.asahi.com/national/update/0127/TKY200601270192.html

横浜の例では、法律や条例で設置が義務づけられている障害者用の客室や駐車場をいったん設置して完工検査をパスさせ、開業直前に改装し取っ払うというやり方。うっかりミスではなく、どう考えても確信犯だ。

ここのホテル、“姉歯ホテルチェーン”を意識した(笑)、首都圏を運行する国電の中吊り広告で「全ホテルを調査しましたが、構造計算偽装はありません」と大きくPRしているが、とんでもねえホテルだ。ここのホテル、以前見たホームページでは建設時の資金調達でちょっと特殊な方法を採っている(現在はトップページからのリンクは外された)ようだから、客室稼働率を重視した結果かもしれない。

構造計算偽造の“姉歯ホテルチェーン”といいハートビル法違反等の東横インといい、最近開業したホテルは信用ならない所ばかりだ。信用を特に重んじなければいけない業種のはずなのに、「目先の利益さえ上げればよい」という論理が優先した結果か。

知り合いに宿泊施設の経営者が何人かいる。バリアフリーの宿づくりに奮闘したり、送迎車の燃料に自分たちの宿から出た廃食油を再生して使ったりと、いろいろな意味での儲けには決してつながらない取り組みを行っている人たちだ。最近のホテル関連の不祥事は、こうした宿泊施設まで十把一絡げで見られかねない。

問題を起こしたホテルに共通しているのは、「宿泊料金の安さ」を前面に押し出した施設であることだ。「安ければ何でも良い」という、私たちのライフスタイルを見直す必要があるかもしれない。もっとも高いからいいとも限らない訳で、商品やサービスの善し悪しを見抜く眼力が、消費者には求められている。「消費者は王様」という今までの消費者教育の基本を、考え直す時期に来ているのかもしれない。

|

« 頭隠して尻隠さず~リストラの後遺症スパイラル~ | トップページ | あーあ、毎日がやっちゃったよ »