2006年6月24日 (土)

三つ子の魂百まで

都教委が学力低下に歯止めを掛けるべく、義務教育課程で最低限学んでおくべき内容を、「東京ミニマム」としてガイドライン化するという。

http://book.jiji.com/kyouin/cgi-bin/edu.cgi?20060621-4
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tokyo/news/20060622ddlk13040260000c.html

小学校ならば「卒業までに九九ができるようにする」ことなどが盛り込まれるとか。
私のリアル消防時代は2年生で九九をやったはずなんだが…今の小学校って、一体6年間何やってるのかね。

愚弟が高校進学する時期だから20年近く前になるが、私の実家のある地域で「教育困難高校(ドキュソ高校ともいう)」として知られる某高1年の数学授業は、「九九の復習から始まる」という噂がまことしやかに流れたことがあった。現状はこれより深刻化しているのだろう。家計の面で相当無理をしてでも、義務教育段階から私学に通わせる親が増えているのも頷ける。

そう言えば、「格差社会の象徴」として取り上げられることが多い都内某区では、中学校の学区選択制を導入した時に「一人も進学希望者がいない中学」が出たことがあった。ここの区長、最近いや「格差社会の象徴」報道に噛み付くが、公立校が地元から全く信用されていないという事態にどう対処するのか、区役所ホムペなどに掲載されている「見解」からは全く読み取ることができない。

三つ子の魂百までの例えもあるし、公教育をどうしていくのかが問われているはずなんだが、弱点を突かれた件の区長は完全に事の本質を見失っているようにも思う。

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2006年6月 7日 (水)

銭ゲバの末路

「カネさえあれば何でもできる」と本気で考えていた元通産官僚が、昨日お縄になった。検察が逮捕を急いだのは、恐らく某指定暴力団の武闘派&経済ヤクザ絡みの資金洗浄疑惑があったせいだろうし、まあ予定調和というべきか。兜クラブでの最後の会見で、あの元官僚は確実に男を下げたがね。

で、私に身近な方の、「滋賀新聞社長の寄生虫」としてこのブログでも何度も取り上げた銭ゲバKBS役員経験を持つ滋賀新聞幹部のことを調べているうちに、いろいろと面白いことが分かってきた。(本稿は過去の民間放送年鑑を出典としている)

この男が古巣の新聞社からKBS京都の役員として出向したのが、1995年。KBS京都に会社更生手続き開始の決定が下ったのは94年の暮れ近くだから、まさに苦難の道を歩き始めたばかりの時に役員に就任したことになる。KBS京都時代の風評は、その後のこの男の行動を考えると事実もしくは限りなく事実に近いだろうから、再建途上のローカル民放を食い物にしていたとんでもねえ野郎ということになる。まあそんな人物だから、滋賀新聞で役員よりはるかに高い禄を食んだ上に、趣旨のよく分からない高額の原稿料を知人に払わせたのも当然。本来債権者や株主への補償に回る金が「政治資金」へ化ける過程に関与したとしても不思議ではない。
ちなみに、滋賀新聞の社内委員会で「問題のある原稿料支出先」とされた相手の一つに、この男のKBS京都時代の部下が社長を務める会社があることも、後日のため明らかにしておく。

例の「自称市民派の政治家志望者」とこのKBS元役員との関係に関して疑いを抱かざるを得ない記述も、「民放年鑑」にあった。
この男がKBS京都の役員に就任して間もなく、当時滋賀県立琵琶湖博物館に勤務していた政治家志望者の上司に当たる人物が、KBS京都の番組審議委員に就任しているのだ。この上司、政治家志望者との共同研究・著作も数多く、極めて親密な関係と見ていいだろう。そしてこの琵琶湖博関係者、元役員がKBS京都を去った後程なくして、番組審議委員のメンバーから消える。これって単なる偶然かね。政治家志望者と元KBS役員との太いパイプを指摘する見方を裏付ける内容の一つであるようにも思う。

滋賀新聞のこと、調べれば調べるほど過去の因縁めいた話が浮かび上がってくる。

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2006年4月20日 (木)

ウマシカ議員と旧車会と○○○と

「便所の落書き」と揶揄される2ちゃんねるへの書き込みだが、たまには正鵠を得ているものもある。

ここ数日2ちゃんねるやテレビのワイドショーで「祭り」になっている、西の方で発生した殺人事件の犯人の弁護士の発言をめぐるスレから引用。

> この加害者にしても弁護士にしても、単なる自己
> 陶酔なんだよな。だから、社会に迷惑をかけても
> 平気。被害者や周囲の気持ちなんて、ひとつも考
> えていない。こういう奴らはこの世から抹殺する
> か、追放するしかない。治らないんだから。

抹殺云々に対しては意見が分かれるだろうが、「単なる自己陶酔…周囲の気持ちなんてひとつも考えていない」という表現に強く共感するのって、私だけか?

弁護士にも立場があるのは分かるが、相手側の当事者の前であんなこと言ったら、問答無用で懲戒請求→処分発令だぜ、普通は。
コツコツ地道に仕事している弁護士を何人も知っているが、世間からは十把一絡げに見られいい迷惑だろう。

今週売りの週刊誌でも取り上げられた成人珍走団こと旧車会とか、婚約者とは別の18歳女性との交際が発覚し変な開き直り方している「料亭に行きたい」自民党某議員とか、自分の行為が他人からどう見えるか分かってないという点に関して、件の弁護士と同類項。私の身の回りにもこういう人物が何人かいる。
これも時代の気分の一つなのか。うーん。

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2006年4月14日 (金)

どうする?○○○○

どこかでCMのフレーズそのまんま見出しに使う社が出ると思ったら、案の定w
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20060414i114.htm

15日付朝刊は各社横並びで(ry

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2006年4月13日 (木)

株式売買=ギャンブルじゃないの?

本日限りで生扉が上場廃止となった。
で、前から話の出ていた個人株主らが損害賠償求める動きが本格化。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060413-00000112-jij-soci

私は金融商品には興味がないし株も持ってないから(野菜の蕪ならあるぞw)、好き勝手言わせてもらうが、株式など金融関係の投資って、バクチと同じで自己責任が原則じゃないのかい? 生扉問題、壮大なイカサマバクチという面があるのは否めないが、仕手株に手を出して大損こくのは、そんな銘柄を買った方の責任だしな…。
まあ訴訟の行方に注目。

弁護団のホムペにはそれなりの理屈が書いてある。あの大馬鹿者の肩を持つ気もさらさらない。
しかし、「必ずもうかる株」だったらマーケットそのものが成立しなくなるわけで(誰かが損をした分が、儲けの原資になるわけだから)、いわゆる詐欺商法の場合と異なり、あまり同情する気になれないのも事実。新規公開株をめぐり過去に社会問題化した例では、某通信会社とかの例もあるし、そもそも創業して間もない会社の株を買うことには相当程度のリスクが伴う。
株を買う方も「学習機能」働かせろよ、って思うのは貧乏人の漏れだけ?

メディアの世界で言えば、「公営賭博の予想記事が外れて馬券や車券すったのは新聞社の責任だゴルア」と訴え起こされるようなものだ。もっとも、生扉訴訟の行方によっては「公営賭博予想記事をめぐる損賠訴訟」も出かねないが…。

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2006年3月18日 (土)

ネーミングって大事だぞ

先日「富士宮焼きそば」の話題を取り上げたので、関連ネタを。

富士・富士宮地区と中央道沿線の多摩地区や新宿を結ぶ高速バス路線、「あさぎり」号の富士宮延長話が立ち消えになってから地元で誘致へ向けた取り組みが続いていたのは知っていたが、5月の連休明けから多摩地区との間でテスト運行が決まった。
http://www.fuji-news.net/report/life_event/00000000787.html

しかし、愛称が「富士宮やきそばす」って…ヲイ。やきそば学会のメンバーが誘致団体に加わっていることもあるのかもしれないが、ちょっと言いにくいぞ。名前聞いただけじゃ、高速バスの愛称じゃなくて早起き野球のチーム名に思われるのは間違いない。素直に「やきそば号」とか「やきそばライナー」みたいな名前の方が良くはないか。

まあせっかく運行するんだったら、バスの車体に「富士宮やきそば」のラッピング施して走る広告塔としても活用したり、往復の乗車券に「共通やきそば券」セットした企画商品売り出すくらいのことは、ぜひやって欲しい。

多摩地区と富士山周辺を結ぶバスでは、八王子と沼津を結んでいた路線が利用低迷で早期に廃止された前例もある。この轍を踏まないためには新宿延長も必要だと思うのだが。

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2006年3月17日 (金)

「当たり前」が難しい

このブログと相互リンクさせて頂いている「EIN(新聞に教育を)」でも取り上げられた、通称山田ウイルス(正確には亜種の山田オルタナティブ)が、朝日で大きい扱い。
http://www.asahi.com/national/update/0317/TKY200603170294.html

例の4文字ウイルスと異なり、Winnyなどの特定のアプリケーションに依存することがない分だけ悪質だ。対策について専門家は「Windowsを常に更新したり、ウイルス対策ソフトを最新版にしておくなど『当たり前』のことをしておくしかない」と話す。
逆に言えば、当たり前のことをしていない人や組織があまりにも多いということだ。このウイルスの横行、タガが緩みっ放しの現代世相を反映していると言えば穿ち過ぎか。

不良個所を整備せずに運航を続けていたことがまた発覚したIT企業系新興航空会社も「当たり前のことができていない」典型だろう。整備をはじめ飛行機の安全基準が、他の公共交通機関に比べて厳しいのは、いったん事故を起こすと即大惨事に直結するからだ。被害が乗客や乗員以外に及ぶケースも多い。
報道見る限り、ここの航空会社の安全管理体制はそうとうお粗末。IT企業出身のトップは、当たり前のこと分からずに、「バグ残して製品出荷するのが当たり前」というIT会社の常識をそのまま航空会社に持ち込んだようにも思える。

私の今までの、何人かのIT企業経営層の話を聞いたり行動を間近に観察した経験では、彼らは「当たり前のことができない」人の方がはるかに多かった。
「俺は社会保険は大嫌い」と言って、監督官庁の再三の指導にも関わらず従業員に一切の社会保険かけないなど、「ドキュソ」ぶり取り上げたらキリがないくらいだ。

この点ではメディア企業の経営者もあまり変わらないのだけどね。

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2006年3月13日 (月)

1万円でメモリアルレース

埼玉ローカルで「BACH(バッハ)プラザ」という、隠れた長寿番組がある。こういう書き方するとあの「題名のない音楽会」のテレビ埼玉版かよ、と思う読者も居るだろうが、そこは非模範的メディア関係者の私のこと。ご期待にお応えしますw
「BACH」は、「Boat」「Auto」「Cycle」「Horse」の略。
そう、埼玉県内の公営賭博情報を網羅した、独立U局ならではの番組である。一説によればテレビ埼玉で群を抜く安定した高視聴率を稼いでいるというから、一昔前のサンテレビ「独占おとなの時間」みたいなものか。

で、晩飯を食いながらたまたまテレビのスイッチを入れて映った、テレビ埼玉「BACHプラザ」で戸田競艇の展望やっていたのだが、画面に映ったガン箱(いわゆる出走表)を見て目が点になった。普通の平場の競走に、「結婚10周年記念」のレース名が! さすがに夫婦の名前は入っていなかったが。

球場など競技場の命名権ビジネスは日本でも当たり前になりつつあるが、公営賭博の競走名称もかよと思って戸田競艇のホムペ見たら、やっぱり命名権を販売していた。
価格は、なんと個人なら1万円からというお手頃価格。
ホムペ見れば分かるが、この内容で1万円なら、テレビ埼玉のCM料と比較しても大安売りの筈。さすがに「競艇界のドン」の名前がついた重賞では命名権販売はしないようだが…不敬になるんだろうか。
小遣いで楽しめるし、当たり舟券元手にシャレの効いた名前付けるのも面白いかも。

最近の私のブログ見ていろいろと心配してくださる方もいるが、取りあえずこうして更新しております。もし何かあったら「元整理記者アボーソ記念」とかやって下さい。香典代わりにw

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2006年3月 6日 (月)

厚顔無恥

先週末近く、都内のある新聞関連企業を通じて極私的に嫌なニュースが入ってきた。滋賀新聞の元編集局長が滋賀新聞廃刊の顛末について、今月15日に地元大津でNPOが行うイベントで講演するのだという。私はすぐ、12月にこのブログでも取り上げた、京都某大学主催のシンポに出席した時と同じ事をしゃべるのではないかと直感した。

講演を告知するNPOのホムペを見てさらに呆れた。元編集局長の現在の肩書きが「滋賀環境ビジネスメッセ実行委員会事務局」となっている。
東日本の読者にはピンと来ないだろうが、「滋賀環境ビジネスメッセ」は環境ビジネス関連の見本市としては西日本最大の規模で、国内でも有数のもの。滋賀県と県内経済団体で構成する実行委員会が運営しており、実行委の名誉会長は国松滋賀県知事、実質的トップの会長は滋賀新聞の社長である。
件のコンサル上がりの元編集局長、滋賀新聞の編集局長になる前は社長が滋賀新聞と同一人物のFM滋賀で取締役を務めており、社長一族とは関係が深い。滋賀新聞の重役でこの類の職に就いているのは件の元編集局長だけで、見え見えのお手盛り人事なのは明白。

15日の講演で話す内容は、京都某大学シンポの時と同じく「従業員がアホやから新聞潰れてしもた」の一点張りで、自分の経営責任や管理責任は棚上げにするのだろう。このブログへの中傷も出るかも知れない。

Houkokusyo_1 Houkokusyo_2 話の内容が滋賀新聞の息の根を止めるきっかけの一つとされている「衆院選報道の差し止め」に触れる可能性もあるので、ここで事実を一つ明らかにしておく。今までのこの編集局長の言い方だと、寝耳に水の形で県選管から通告があったようにも取れるのだが、実は公選法148条問題、昨年4月29日の創刊時点で社内で既に問題にされていた。新聞業界では過去に類似の事例があり、昨年5月に私がその新聞社の現職幹部やその県の関係者など当時を知る人物を訪ね、助言を受けている。これは出張復命書として会社に提出しており、今回、社内で早くから公選法の一件が問題視されていたことを明らかにするため、出張復命書を一部の固有名詞などをモザイク処理した上で公開することにした。

いずれにせよ、大多数の滋賀新聞社員にとって迷惑この上ない発言が再びなされるのは、ほぼ間違いないだろう。朝日ヶ丘の連続放火の一件は論外だが、私を含め滋賀新聞幹部の言動が元で不必要なトラブルに巻き込まれた人間が複数居るので、非常に気掛かり。
今回の講演の背景に、某新聞社や、今なお社長一族と接触を図ろうとしている(社長自身は遠ざけようとしているというが)某新聞社と関係の深い滋賀新聞某幹部がいるという見方もあり、気になる部分だ。ちなみに業界内の噂が本当なら、この幹部は衆院解散の翌日には、衆院選報道が差し止められることを掴んでいたはず。

しかし、県内財界各層から集めた出資金をパーにした総本山の一人である編集局長を、ああいう肩書きに据えて他のお歴々はよく黙っているものだ。私だったら話を聞いた瞬間にプッツンしているだろうが、滋賀財界の面々ってそんなに心の広い人ばかりなんだろうか。まあ私だったら恥ずかしくてそんな職自体、絶対に受けない。
厚顔無恥という言葉、この元編集局長にぴったりである。

15日は仕事を早めに切り上げ、大津に行かないといけないかも知れない。

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2006年3月 1日 (水)

イケナイ放置プレイ

Fujimidashi_20060228 新聞の見出しでシャレを決めるのって意外に難しいのだが、久しぶりにピタリと決めてくれた紙面に出合った。2月27日売り(付け日は28日)の「夕刊フジ」5面。大阪で働いていたSM嬢の結婚詐欺の記事だ。
1400万円結婚詐欺/女王様イケナイ放置プレー/SM嬢にハマり/36歳会社員が〝待ちぼうけ〟/「留学費用出してくれたら」/
決まり文句がしっかり填まっている。「笑点」の大喜利ではないけれど、座布団…4、5枚は出せるな(笑)。決まり文句を決めたつもりで、実は思いっきり滑った見出しの方が多いのは、整理記者ならだれでも経験すること。
記事も女王様のプレー内容細かく描写したり、一昔前の関西の夕刊紙チックな仕立て方になっていて面白い。仕事帰りのJRド田舎線の中で笑い噛み殺すのに必死になった。

コンピューター使って整理記者がワンマン組版するようになって、通信社や書き手が付けてきた「仮見出し」をコピペして一丁あがりにしたとしか思えない紙面が目立つ中、キラリと光るいい見出しだ。産経系は昔から「見出しの名文記者」多いのだけど、伝統はしっかり受け継がれているのだろうか。

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まあ、たまには元整理記者らしいネタ取り上げないと。えっ?「お前の作った紙面って下らない駄洒落も多かったし、『前衛紙面』と称してベタ見出しまで横組みにしたり、運動面で全部の見出し駄洒落で決めて翌朝、交番(当番の編集局次長)からどやし付けられたこともあったよなあ」って…はい、仰せの通りでございます。

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2006年2月15日 (水)

正式に自己破産申し立てた滋賀新聞(続)

昨日の続きである。

滋賀新聞が正式に自己破産を申し立てたときの負債額は約4億円。これは9月13日に廃刊を表明した時に発表された数字とほとんど変わりない。昨日のブログで、大口債権者には第三者の手で優先的に債務を弁済している事実を指摘した。優先弁済時には債務の全額を支払っているので、結局は大口債権者を付け替えただけのことだ。小口債権者は「ゴミ」扱いしたようで、さしたる換金可能な資産もない滋賀新聞の場合、最終的な破産財団の配当は限りなくゼロに近い。結局出資した株もパーになったわけで、馬鹿を見たのは小口債権者と一般株主というわけだ某センサーメーカーの最新の決算短信(滋賀新聞との取引関係は最終ページにあり)によれば、実質的親会社のここへの支払も60%が実行されている。繰り返すが、大口債権者には100%弁済、同じ人物が社長を務める会社には債務(中身は社屋の家賃)の60%を支払ったのに、小口債権者等に渡る破産財団からの配当はゼロに近いのだ。

大口債権者への支払いを肩代わりしたのは社長かその関係者らしいが、個人保証債務で月額3千万円の調達ができない人物が、金融機関分を含め少なく見積もっても1億5千万円以上の当該債務を負担できるのか、大きな疑問が残る。昨日紹介した中小株主が経営陣相手の訴訟を起こす動きをしている件、その中には、滋賀県民ならほとんどの人が知っているであろう、滋賀新聞の大株主でもある某県内有力企業の意向を汲んだものが含まれている。

昨年12月に大津市内で開かれた株主説明会の席で、経営内容に関する質問は顧問弁護士にほとんど遮らせた挙句、「破産宣告が出れば、すべての手続きは裁判所の任命した管財人によって行われる。従って経営者の責任はここまで」と言い放った滋賀新聞の社長。滋賀経済産業協会の代表とか滋賀経済同友会の副代表を務め、東証一部上場のセンサーメーカーのトップでもある地元財界の顔としての自覚があるとは思えない。地元財界に迷惑をかけながら、いまだに財界公職の座に恋々としている姿、哀れですらある。

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2006年2月14日 (火)

正式に自己破産申し立てた滋賀新聞

昨年9月の「みんなの滋賀新聞」事実上の廃刊の後、同11月に自己破産を申し立てる方針を示していた発行元の「みんなで作る新聞社」が、昨年12月28日、正式に自己破産を申し立てていた。申し立て事実を報じたのは今のところ滋賀報知1社のみのようで、記事は昨年12月の滋賀県内の倒産動向に絡める形で今月に入ってからの掲載。気付くのが遅れてしまった。

http://www.bcap.co.jp/s-hochi/n060205.html

自己破産の方針が示されたのが、昨年の11月7日。方針表明から1カ月半以上かかっているわけで、個人的には「やっとか」という思いだ。知人の弁護士に、今回の滋賀新聞の整理について昨年の11月半ばに意見を聞いたら、こういう答えが返ってきた。「私だったら間髪入れずに自己破産申し立てるケースだな。会社や受任した弁護士は、まず任意整理を行いできるだけ会社をキレイにしてから破産を申し立てる腹積もりだったのだろうが、労働債権を含めて関係者が多い滋賀新聞のようなケースでは、このような手法を取るのは実際上は難しい。債権者側から予期せぬ動きが出たり、債務者側のボロが必要以上に明るみに出て、結果的に債務者も債権者も傷が大きくなる」
結果はほぼこの弁護士の指摘通りになった。自己破産申し立て意向表明の直後から、一部債権者に優先的に債務を支払っていたこと(後に第三者の立替払いの形を取っていたことが判明)などが次々と露見、労働債権関係の対応をめぐる問題もあり、一部で「詐欺破産ほう助ではないのか」と弁護士の懲戒処分申立へ向けた動き(結局は申立には至らず)も出るなどした。大津市内で行われた株主説明会も紛糾し、中小株主から「法的手段により経営責任を追及する」という発言も飛び出したという。これらのほとぼりが覚めるのを待ち、目立ちにくい年末の御用納めの日を狙って申し立てたのではないだろうか。

ともあれ申し立てから1カ月以上が経過し、手続が順調に進んでいれば関係者への審尋も終わり破産宣告が出ているはずだが、一体どうなったのであろうか。倒産情報検索しても該当案件は出てこない。先ほど述べたように株主からの責任追及の動きにに加え、昨年12月の株主説明会で、金融機関などの大口債務を破産申し立てよりはるか以前の全社員を解雇した直後、第三者立て替えの形で弁済していることを会社側が認めたことなども影響しているのだろうか。

それにしても、滋賀新聞倒産に至る過程で最も不可解なのが金の行方だ。

滋賀新聞の資本金は4億1000万円。月額の赤字は私が入社して以降3000~3500万円程度で推移していた。資本金が温存されていれば1年間の赤字に耐えられる勘定だ。

ところが、実際には新聞が創刊する4月あたりで、すでに資金ショートが表面化している。破産宣告に先立ち弁済した金融機関からの借り入れは、この頃滋賀銀行から借り入れた8000万円のはず。見方を変えれば、創刊時点で資本金はほぼ枯渇していたことになる。その後も社長からのポケットマネーなどで辛うじて資金繰りを充足する事態が続いた。
システム投資に多額の費用がかかった(同規模のシステムから見て相場の倍近い価格だが)のは事実だが、それだけでは説明できない。公表されている有価証券報告書等の資料からも、早期に資金ショートを起こす内容は見当たらない。

そして資金繰りの致命傷になったのは、社長が自ら20億円と語った個人保証債務の存在が発覚したことだ。知人の経営する,マンション開発などを手掛ける会社の保証を被ったことは、株主説明会でも明らかになっている。保証を被った結果個人での資金調達も難しくなり、その結果廃刊という結論に至った。
この個人保証の件もよく考えれば疑問点がある。東証一部上場企業のトップが、いくら友人とはいえ、簡単に巨額の債務保証をするだろうか。自分の地位を考えれば、余りにもリスクが大きすぎる話だ。貸す方にしても、いくら創業社長とはいえ20億円もの保証を一個人に求めるものだろうか。何か裏のある話のような気もする。ちなみに滋賀新聞の専務は、件の不動産会社の取引銀行から派遣されてきた人物だが、それだけでは説明できないし、経営者の巨額の第三者への保証債務について、例のセンサーメーカーが積極的に開示しようとしないのはなぜか。事と次第によっては特別背任ものである。

トップの個人債務が露見して新聞の経営自体が行き詰まるのは、過去の「フクニチ」「北海タイムス」に代表されるように、この世界ではよくある話だ。いずれにせよ、破産手続きが終わり記録を閲覧できれば、滋賀新聞をめぐる金の流れに関する謎を解く突破口になるかもしれない。

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2006年2月10日 (金)

「京都経済新聞」復刊断念の深層(一部チラシの裏)

1997年に日刊紙として創刊、その後99年に週刊紙化された末に昨年(2005年)3月に休刊した「京都経済新聞」。その後いったんは復刊が表明されたものの時期が先延ばしになっていたが、発行元のホームページに8日、事実上の復刊断念宣言が掲載された。

http://www.kyoto-keizai.co.jp/modules/news/article.php?storyid=7

この「京都経済新聞」、代表者が滋賀新聞の創刊に深く関わったり、滋賀新聞の一部幹部が廃刊後も京都経済社長と連絡を取り合っているのは知っていたので、一応動向はウオッチしていたが、予想通りの結末である。

以前ホームページにアップされた“テスト版”(現在は削除=読みたい方は私宛メールを=)を見て、「こりゃダメだ」と思った。紙面にバランス感覚があまり感じられなかったのだ。取材対象然り、記事の価値判断然り・・・。紙面づくりが明らかに偏っている。以前このブログで紹介した、京都経済新聞社長も顔を見せていた某大学主催のシンポに来ていた北陸の某地域紙と、京都経済新聞テスト版のPDFを改めて眺めながらこのブログを書いているのだが、その感想は初めてテスト版を見た当時と変わらない。北陸の地域紙は極めてコンベンショナルな作りなのだが、京都経済新聞の方は何かに異常に肩入れしている印象が拭えないのだ。

地方紙の経営を安定させるためには、紙面のバランス感覚が欠かせない。主張すべき所は主張すればいいのだが、他を一方的に攻撃するアジ演説に終始したりするのは、商業新聞ではご法度。滋賀新聞も残念ながらそういう面があったのは事実。大きな部数があっても、特定の勢力を紙面で異常に攻撃するなどのバランス感覚を欠いた紙面づくりを続けるとどうなるか、地域ぐるみでの取材・購読・広告出稿の拒否を喰らった揚げ句に倒産した「日刊新愛媛」の事例が示す通りだ。ましてや京都経済新聞の場合、「広く薄く資本を集める」ということをトップが掲げている以上、紙面のバランスには特に気をつけなければいけないのだが、出来上がった紙面とはそれとは程遠いもの。支援者の腰が引けて出資を渋るのは当然の帰結だ。

京都経済新聞が復刊を断念した翌日、生扉と自民党の合弁新聞社設立構想があったことを夕刊フジが報じた。京都経済はライブドアの報道部門新設を支援していたそうだが、合弁新聞社構想との関係はどうなのか。「報道コンテンツの外販により収益を生む」という考え方、合弁新聞社に関する夕刊フジの記事にも、今後の京都経済新聞社の方針の中にも述べられている。武部氏に渡ったとされる企画書は誰の作なのか。ライブドアの中に、販売や製作などを含めた日刊紙のノウハウ持っている人材はいないだろう。

また、滋賀新聞と社長が同一人物で株主構成も共通する部分が多い、FM滋賀のブログが荒らされたまま2週間も放置されたり、滋賀新聞株主の一部に経営陣を相手取った訴訟を起こす動きがあったりするなど、滋賀新聞周辺でもまた焦臭さが漂い始めている。滋賀新聞やFM滋賀の親会社とも言える某センサーメーカーの株主総会も間近。

京都経済新聞と滋賀新聞、関与した人物には共通するものも多い。その中にはバックに胡散臭い連中が控えている人間もいる。問題の相互に関係があるのかないのか、真相はまだ明らかではない。ただ発覚したタイミングがあまりにも一致しているのは確かだ。

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2006年2月 8日 (水)

ゴミ袋削減で萌えるのか?

環境省は、レジ袋削減促進の一環として、秋葉原のメイドカフェやヨドバシカメラと協力して、レジ袋を断った客に布製のバッグとスタンプ押したレシートを渡して、それをメイドカフェ持っていくとウエートレスがサインしてくれるキャンペーンを11日から16日まで行うという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060207-00000123-jij-pol

それにしても、ヲタクとレジ袋削減ってちょっと結びつかない。エコロジーヲタクでかつ萌え系に填っているような人なら飛びつきそうだが。サイン欲しさにわざとレジ袋断る客が、この期間だけ増えるのは間違いないところだ。

おまけに、ニューヨークで東京をPRするのにコスプレも登場したようで。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060208-00000069-kyodo-soci

大阪がヤクザの街と紹介されているように、東京が「ヲタクの街」とか紹介されたらどうする気なんだろうか(笑)。大阪みたいにイメージアップ対策本部作ったりしてな。

この企画考えた役人もきっと萌え系だな(笑)。ヲタク検定試験のポスターに鳩山由紀夫センセイが登場するくらいだから、霞ヶ関や都庁の役人にもヲタ系の人物相当いるのは間違いない。電博の持ち込み企画だったらもっと笑えるが。

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2006年2月 3日 (金)

コペルニクス的ばか者

ヒューザーが損害賠償を求め自治体相手に訴訟起こしたことにキレた?横浜市長の会見での発言。

http://www.asahi.com/national/update/0202/TKY200602020528.html

公人の発言としては、最近まれに見る正直で笑えるもの。コペルニクスがあの世でどう思ってるかは定かでないが…。

悪乗りかもしれないが「ホームラン級の馬鹿だな」とか言えばネット住民の支持高くなったかもな(笑)

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2006年2月 2日 (木)

メディアは自社のブログくらい管理しろ

エフエム滋賀(e-radio)ホームページの「みんなで書くブログ」の一部コンテンツのコメントに、アダルトサイトのURLがびっしりと書き込まれた上、該当コメントの投稿者欄にアダルト系などいわゆる不適切なサイトへのリンクが張られた状態が、1週間以上も放置されている。今の所ネット上でのメディア報道がないので該当ブログのURLを紹介する(リンク先たどることによって発生した問題の責任は負わないので、各自自己責任でくれぐれもご注意を)。

ブログのコメントに張り付けられたアダルトサイトのURLの多さに、「本当に放送局の公式コンテンツかよ?」と目を覆うばかりだが、問題なのはエフエム滋賀が1週間以上もこの状態を放置していることだ。

最初にこのようなコメントが張られたのが、上記コンテンツでは1月24日ということは確認できた。あるローカル掲示板に、ブログの状況を指摘する書き込みがあったのが30日。その後も状況は変わらない。

ネット上に公開している対話型のコンテンツである以上、この種の荒らし行為は仕方のないことだ。放送局の公式ブログという性質上、こまめにチェックを行い、不適切なコメントやトラックバックを削除することが不可欠になるが、エフエム滋賀は「ブログをただ開設すればよい」という姿勢で、放送局の公式コンテンツの公共性など微塵も思っていないことは明らかだ。そのうちどこかの新聞に「エフエム滋賀公式ブログにアダルトサイトへのリンク。書き込み後1週間以上も放置し、視聴者からの苦情多発で発覚」などと新聞に書かれ、ようやく重い腰を上げることになるのだろう。管理者権限でコメントやトラックバックが消せない仕様のブログだったら、それはそれで大ニュースだが。

読者や視聴者との相互交流を目的に、自社ホームページにブログを開設するメディアが増えている。ストレートニュースの速報をブログで行う社もあるほどだ。狙いはいいのだが、問題はブログや掲示板のような相互交流型コンテンツの特質を、運営者側が良く理解しているかどうかだ。そのための人材や危機意識のないメディアで、エフエム滋賀と同様の例が多発するのは時間の問題かもしれない。

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2006年2月 1日 (水)

道新問題を考える

北海道新聞がいったん「北海道警が覚せい剤の『泳がせ捜査』に失敗し、道内に大量流入の恐れ」と報じておきながら後に「おわび」を掲載した問題で、道新は1月31日に関係者7人の処分を発表した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060131i211.htm

下った処分は編集局長が役員報酬の減俸30分の1、1カ月、局総務と局次長が減俸2分の1、1日で他は譴責など。

わざわざ役員報酬と但し書きつけるところを見ると、道新の編集局長はいわゆる従業員取締役扱いで他に使用人分の給与があるってことだろうから、実質的な賃カツ率は局次長並みじゃないのか。どっちにしろ大した内容ではなく、処分を発表することに意義がある内容、すなわち道警へのポーズだ。

夕方、時事の号外速報携帯メールで「道新幹部らに処分」という見出しが配信されてきた時には、「とうとう編集局長更迭かよ」と思ったのだが、結局は子供だましである。まあ、この後こっそり配置転換とかやるつもりなんだろうが、やらない方がマシな内容で道新の見識を疑う。毎日が「道警の公式見解取らずに記事化の疑い」など厳しい内容の検証記事出したから、慌てて処分発令したんじゃないのかとも考えたくなる。

毎日の検証記事:http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20060131k0000e040095000c.html

こういう取材での事実関係の方法論に踏み込んだ、この毎日の記事は評価できる内容だ。

最近の道新は広告職場での業務上横領行為が相次いで明るみに出るなど、職場の箍が緩んでいる印象を受ける。今回の問題はその延長線上にあるのではないか。事実確認という取材・報道を行う上で一番重要な事柄の手法に起因するだけに、報道に携わる者一人一人がこの事件を深刻に受け止める必要がある。対外的なポーズに過ぎない内容の処分が、おわび掲載から2週間以上経ってから発令された経緯や背景の検証も欠かせない。何らかの事情が存在するはずだからだ。

原稿が紙面化されるまでには、取材予定の段階からいくつもの職場や職制のチェックがあり、そのことがミスや誤報・虚報を防ぐ安全弁の役割を果たしている。もしこの報道に虚偽の部分が多かったとしたら、道新という大メディアの組織的な問題だ。

これだけメディアの信頼に関わる不祥事が続発すると、昔だったら組合がきちんと襟を正して取り組んだはずだが、現状のマスコミ労組とりわけヤキが回ったと言わざるを得ない新聞労連には無理な注文か。例によって労連委員長のブログには道新問題などメディアの不祥事に関する内容はほとんど出てこない。今回も、恐らく道新労組の顔色窺い、ほとぼりが覚めるの待つだけだろう。労使ともどもメディアが背負った課題は重い。

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2006年1月27日 (金)

安ければいいのか?

最近急成長しているビジネスホテルチェーン「東横イン」で、ハートビル法や各自治体の「福祉のまちづくり条例」違反が続々と発覚している。朝日の抜きネタの横浜市内の2件以外にも、各地のチェーン店で続々と同様事例が明らかになっている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060127i507.htm

http://www.asahi.com/national/update/0127/TKY200601270192.html

横浜の例では、法律や条例で設置が義務づけられている障害者用の客室や駐車場をいったん設置して完工検査をパスさせ、開業直前に改装し取っ払うというやり方。うっかりミスではなく、どう考えても確信犯だ。

ここのホテル、“姉歯ホテルチェーン”を意識した(笑)、首都圏を運行する国電の中吊り広告で「全ホテルを調査しましたが、構造計算偽装はありません」と大きくPRしているが、とんでもねえホテルだ。ここのホテル、以前見たホームページでは建設時の資金調達でちょっと特殊な方法を採っている(現在はトップページからのリンクは外された)ようだから、客室稼働率を重視した結果かもしれない。

構造計算偽造の“姉歯ホテルチェーン”といいハートビル法違反等の東横インといい、最近開業したホテルは信用ならない所ばかりだ。信用を特に重んじなければいけない業種のはずなのに、「目先の利益さえ上げればよい」という論理が優先した結果か。

知り合いに宿泊施設の経営者が何人かいる。バリアフリーの宿づくりに奮闘したり、送迎車の燃料に自分たちの宿から出た廃食油を再生して使ったりと、いろいろな意味での儲けには決してつながらない取り組みを行っている人たちだ。最近のホテル関連の不祥事は、こうした宿泊施設まで十把一絡げで見られかねない。

問題を起こしたホテルに共通しているのは、「宿泊料金の安さ」を前面に押し出した施設であることだ。「安ければ何でも良い」という、私たちのライフスタイルを見直す必要があるかもしれない。もっとも高いからいいとも限らない訳で、商品やサービスの善し悪しを見抜く眼力が、消費者には求められている。「消費者は王様」という今までの消費者教育の基本を、考え直す時期に来ているのかもしれない。

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2006年1月17日 (火)

IT業界の裏で

0117_gougai_1 東京地検特捜部が、夕方から生扉やホリえもん自宅にガサ入れ。都内では張り出し号外も出る騒ぎに。

http://www.asahi.com/special/060116/TKY200601160226.html

とうとう馬脚が現れたようで。別にホリえもんがIT系の経営者だからって、特別視することはないだろう。錬金術にITが絡んでいるというだけで、ホリえもんの手法、よく見れば横井英樹や小佐野賢治などの古典的乗っ取り屋と共通する部分が少なくない。札束で人の横っ面引っ叩いて、ダボハゼ的に事業を拡大するのも一緒。

そういえばライブドア、私の地元が本来の縄張りの某指定暴力団下部団体の企業舎弟では?という見方が絶えない。ヤクザとIT企業の組み合わせに違和感を覚える向きも少なくないだろうが、実際はかなり多い。弱小企業でこんな例もある。

以前手間賃稼ぎの仕事で、ある県のプチホリえもんとでも言うべき「学生起業家」を取材する機会があった。学生時代にバイトした金を資本に起業というのがサクセスストーリーで、その県の起業促進策の広告塔的な側面もあった人物だ。

ただ話を聞いているうちに「この経営者の仕事の仕方で、株式会社の最低資本金を自己資金で賄うのは無理ではないか?」という勘が働き、また会社の売上高の割に車や住んでいるマンションが派手すぎたのでよく調べたら、おかしな筋との付き合いが分かった。その会社の資本金の多くも、いわゆる893マネーと言うことも分かった。

程なくその会社の実態が行政当局や県財界にも知られ、その会社は県庁所在地を「所払い」されてしまった。893マネーも引き上げられ資金繰りに窮したその会社は現在、あるメディア企業のほとんど実態のない隠れ孫会社になっている。本社を移したときに一旦会社を解散し、移転先を管轄する登記所で新たに資本金1万円で登記し直すということまでやっているのだ。

で、今回のガサ入れの容疑は恐らく別件。実際は893マネー絡み+怪しげなIT系経営者への一罰百戒だろう。あの組の総帥は塀の中だしなあ。

最近子会社上場させたハイテク成金でも、ひょっとしたら・・・

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2006年1月15日 (日)

大阪府がやるべきこと

海外でも「醜い街」「ヤクザの本場」とか言われている大阪、イメージアップに必死なようで(このネタ昨年秋にも見た記憶があるんだが)。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060113-00000160-kyodo-soci

イメージアップ図りたいのは分かるが、府警の不審者メール配信登録に3日間で6万件の申し込みがあったり(http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200601140030.html)とか、判決後の被告が検事に暴力行為(http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200601140014.html)とか、どう考えたって治安がいいという状況ではない。英語版ヤフーの大阪の紹介には、本質を突いた指摘もある。私が滋賀にいたときも、正直な話大阪環状線なんかには乗りたくなかった。

イメージアップ図るなら治安の改善が先。大阪場所での知事の土俵入り問題でもそうだが、大阪府の役人のやること、いつもピントがずれているような気がしてならない。知事の治安問題への姿勢、与党の自民府議からも疑問符を突き付けられている(http://www.gogo-ichiro.com/cgi-bin/diary/nicky.cgi)。

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2006年1月13日 (金)

生扉ニュースってやっぱりダメポ

とあるリンクからこんな「オピニオン」を見つけた。生扉のニュースサイトである。

『上様』『品代』領収書の脱税を見逃すな!

http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1625400/detail

宛名が「上様」とか但し書きが「品代」の領収書は脱税の温床である…云々ということを延々と書き連ねた「オピニオン」だ。

読んでいて情けなくなった。上様とか品代とか書かれた領収書が脱税の温床で、国家的損失は計り知れないということを延々アジっているだけ。しかも署名原稿である。

最近は税務署からの指導が厳しく、またPOSレジで領収書が自動発行されるようになり、「上様」とか宛名を空欄にしたり、但し書きを「品代」にしたりする領収書って、まともな企業や店なら切ってくれない。100均の「ダイソー」みたいに、「その筋からの指導によりそういう領収書は一切出せませんぜ、旦那」という趣旨の掲示をしてある小売店も目立つ。

現実を知らない「パブリック・ジャーナリスト」氏って、普段は店で買い物したことがないお大尽もしくはヒッキーか、上様宛の領収書発行断られた末のねたみかどちらだろう。叩くなら風俗店が「飲食代」名義で領収書切っていること叩けばどう? どっちみちチラシの裏なんだから(その点ではこのブログも人のこと言えないのは承知の上)。

そういえば、生扉のニュース取材態勢って、業界内でとかくの風評がある会社がコンサルしているそうだ。実はこの会社、滋賀新聞創刊時にコンサル請け負った割にろくな結果出していないのだが、チラシの裏を「オピニオン」と称したりするいい加減さは相変わらず。コンサルは口八丁の仕事ということは分かっているが、あまりにも酷くないか。こういう会社の言いなりで悦に入っている生扉も逝ってよしだが…。

ハイテク成金って、滋賀新聞の親会社といい生扉といい、コンサルにしてみればいい鴨だな。

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ニコンの「良心」

昼に何気なく各新聞社のサイトを見ていて見つけた記事。

一部機種を除きニコンが銀塩一眼レフから撤退だそうだ。

http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20060113k0000m020083000c.html

新聞社でも、若い記者やカメラマンはフィルムの現像や引き伸ばしの経験がない人間の方が多数派を占めるご時世だから、まあ仕方がないか。「新聞社で使うカメラ=ニコン」と言う環境で育った私は複雑な思いだ。ただ、生産を継続する2機種のうち電池が切れても撮影可能な「FM10」が残ったのは、ニコンのモノ作りへのこだわりだろう。報道機関等向けの出張メンテナンス「プロサービス」は残してくれよ。

そうそう、報道向けでもシェアをじわりじわりと伸ばしているニコンのライバルC社だが、同業者に聞くと「売りっ放し」の姿勢が目立つなど、評判はあまりよろしくない。先日、C社のもう一つの報道機関向け主力商品である新聞製作システムでも、西日本某社で正式契約直前に商談をひっくり返されている。ある新聞社に納入した製作システムがカメラと同じく売りっ放しの状態で、バグ取りすらまともにやらなかったことが判明したためだという。

モノ作りの良心持っているのはどっちの会社だろう。片方の会社は、トップの「財界総理」としての発言と現場のビジネスの姿勢が、大きく食い違っているようにも思うのだが。

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2005年12月31日 (土)

「酒は飲んでも飲まれるな」だが…

「大きなニュースは得てして続けて起きる」という、私のこれまでの整理記者歴での経験則があるのだが、国内と海外でほぼ同時に同じような事件が起きるとは、ちょっと以外。

朝日の記事は、「酔っ払って羽田発福岡行きの全日空機に搭乗した客が、乗員の制止を聞かず機内で携帯電話使ったり、タバコ吸ったりして結局つまみ出され、離陸が1時間ほど遅れたというもの。

http://www.asahi.com/national/update/1230/SEB200512290010.html

共同電の方は、「イギリスからスペイン領カナリア諸島に向かっていたチャーター機で、酔った乗客が機内で乱行に及び、機長の判断で途中の小島に放り出された」というもの。

http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=home&NWID=2005123001000568

日本国内でも、機内での携帯電話の使用や喫煙には刑事罰が下されるようになったはずだが、この客その後どうなったのだろうか。気になる。

景気が少しは上向いたせいか、電車の中で酔っ払って他人に絡んだりするような輩も最近よく目にする。驚くのは、その時に会社のバッジ上着につけたままの人間がかなりいることだ。相手がけがして警察に突き出され、自分の名前が世間に知れ渡ったり、所属している企業の信用を傷つけるってリスク、当人は考えないのかね?

日本社会は酒に絡むこの種の失敗に甘すぎる傾向がありはしないか? 私に言わせれば酒を飲んだ上での乱行は素面の時より厳しく対処すべきと思うのだが。

信州で仕事をしていた時、写真電送のソフトを作ってもらった地元の会社は「酒気帯び運転で捕まったら有無を言わさず懲戒解雇」だそうだ。こういう企業が増えないと、酔っ払いに甘い日本の風土は変わりそうもない。

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2005年12月28日 (水)

「ゴメン」で済めば○○イラネ

別に労連の前委員長の言動が気に入らなくて狙い撃ちにしてるわけではないんだが、また毎日ネタだ。

http://www.asahi.com/national/update/1228/SEB200512280015.html

不謹慎な言い方だが、紙面事故は極論すれば交通事故と同じ。確率論だけの問題で絶対にいつかは起こる。それにしてもこの一件、加害者写真の取り違えだ。絶対やってはいけないミスだし、私の経験上でも水際で防ぐことが可能な類のもの。間違えられた女性、仕事辞めざるを得ないと言う実害だって出ている。

情けなくなるのは毎日西部のコメント。「訴状が届いていないので、訴状の内容を検討した上で対応します。当該記事については指摘を受けて直後に紙面で訂正しおわびしました」何なんだよこれ。ミスやった報道機関のコメントかよ。訂正記事出したって、失った仕事や信用は帰ってこないんだぜ。少なくとも「関係者にご迷惑をお掛けし…改めておわびします」くらいは言うべきだろ。「訂正記事出したんだから黙ってろゴルア」という姿勢が見え見えだ。

いい加減にしろよ、毎日さんよ。原告の女性は損害賠償と謝罪広告、誤報に至った経緯の検証を求めているが、550万円という賠償要求額から判断すると真に求めたいのは最後の「誤報の検証」のはず。こういうの放置すると、労連が有難がってる、通信社の記者上がりの京都の某教授のような「匿名報道万歳」論者が勢い付くんだぜ。

「警察発表の誤り」という決まり文句の逃げ口上は使えない。どう対応する気なのかね、毎日さん。

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メディア関係者の自制心は?

女子高生買春して逮捕された、毎日の佐賀支局記者が略式処分喰らって懲戒免職だそうだ。

http://www.asahi.com/national/update/1227/SEB200512270003.html

この事件そのものへの論評はひとまず横に置くとして、この種の事件を耳にするたびに複雑な思いに駆られる。というのも、滋賀新聞が短命だった理由の一つに「編集幹部の少女買春事件」を挙げざるを得ないからだ。

滋賀新聞の準備会社が出来て間もなく入社したある編集幹部、実は前任地で女子中学生買春事件を起こし、入社当時(現在もそのはずだが)は有罪判決を受け執行猶予中の身。当然前に勤務していた新聞社も懲戒解雇である。

この編集幹部の存在が問題になったのは記者クラブ加盟問題だ。反対側の言い分を要約すれば、「(誘拐などで)報道協定の当事者となる記者クラブに、このような人物を平然と編集幹部として据える新聞社を加盟させた場合、取材対象(要するに警察や検察など司法関係だ)と正常な関係を維持できず、その結果さまざまな問題を引き起こし記者クラブ加盟社全体にデメリットが大きい」というもの。

記者クラブや報道協定の是非論とは違った次元に立てば、この反対論は説得力を持つ。破廉恥罪で執行猶予中の人物を臆面もなく幹部に据えている報道機関と、協定が結べるかどうかは誰が考えても分かること。滋賀新聞の記者クラブ加盟問題、「新参者排除の論理」ばかりが強調されている側面があるが、こうした人物を幹部に据えた経営の体たらくに起因する面も大きいことは知っておいて欲しい。まあ普通の会社なら、こういう人物は恥ずかしくて表に出せないのが通常だが、滋賀新聞の場合は件の人物が加盟交渉の当事者だったというから、情けない限りである。

メディア従事者が取材対象者と一定の緊張感を持たなければいけないのは、今さら私が指摘するまでもないだろう。ましてその相手が権力を持つ司法関係者ならなおさらだ。相手に付け入る隙を与えて、緊張感など気付けるわけがない。ましてそれが下半身問題であるならば。最近、メディア従事者にこの種の犯罪が目立つが、職業意識や人間性が悪い方向へぶれていることの証左ではないだろうか。

「記者教育」の重要性を、メディアの労組が唱え出して久しい。「マスコミ就職セミナー」をメディア労組が主催するのはその一環だとか。本当に記者教育が大切なら、すぐ実行に移さなければいけない問題が目の前に横たわっていないか。笠松事件で記者室にガサ入れが入った時同様、メディア従事者の不祥事には知らん顔決め込んで、信頼回復が図れるのか。「朝生」に前委員長が出演して、浮かれている場合じゃないんだよ、新聞労連さんよ。

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